台風7号被害状況 ライフラインや交通への影響多数/岡山

天候・災害
         

 台風7号は15日夕、岡山県に最接近し、局地的な激しい雨に見舞われた県北部では、ライフラインや交通への影響が出た。

 岡山地方気象台によると、鏡野町恩原では1時間の降水量が1981年の統計開始以来最多の71・5ミリを観測。降り始めの14日午後9時から15日午後11時までの降水量は531・5ミリに達し、平年の8月の月降水量の2倍を超える記録的な大雨となった。

 恩原近くの地区では、道路のアスファルトがはがれて損壊したり、岩や土砂が水田に流入したりする被害が出た。

 津山市災害警戒本部によると、加茂、阿波地域の1919世帯4060人に避難指示が発令された。阿波では床下浸水が1件発生したほか、11戸で断水したが全戸仮復旧が完了した。加茂町倉見の市道西原線では延長6〜10メートル、幅2メートルにわたって道路が陥没した。

 県によると、鏡野町長藤の2棟で床下浸水が発生した。同町の822世帯1592人に避難指示、真庭市では1万7506世帯4万2102人に高齢者等避難が発令された。
 岡山地方気象台によると、奈義町では29メートルの最大瞬間風速を観測した。

増水した加茂川(津山市三浦付近)


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