日本古来の「和綴(と)じ」の製本技術を体験するワークショップが22日、奈義町豊沢の町現代美術館であり、子どもから大人まで7人が和紙のノート作りを楽しんだ。
県立記録資料館の山下香織さんが講師を務め、「直しながら使い続けられる」などと魅力を紹介。ページとなる二つ折りにした紙の束に穴を空けて和紙をねじったひもを通して固定し、角に傷を防ぐ布を接着。市松模様や花柄などの和風の表紙を糸で縫い合わせ、最後に題名を書く紙を貼って完成させた。
和とじ本が好きで参加したという松尾俊司さん=津山市宮部下=は「手作業で丁寧に作られているのが特に気に入っている。穴を空けたり糸を通したりするのが難しかったが、満足いく作品に仕上がった」と話した。
同美術館、同資料館が加盟する県博物館協議会は、今年で創立30周年。ワークショップは記念交流事業の一環で開催した。
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和綴じの製本技術でノートを作る参加者
和綴製本体験ワークショップ