国名勝・衆楽園(山北)で3日、越冬した害虫を駆除する伝統の「松のこも焼き」が行われた。煙とともに焼けたワラのにおいが辺りに漂い、春の到来を告げた。
今朝の津山市は肌寒く、借景の山並みはうっすらと雪化粧した。 市観光協会の職員が、園内の松約80本からこも(縦45㌢、横180㌢)を取り外し、池のほとりに集めて点火。パチパチと音を立てて燃え、散歩に訪れた市民らが早春の風物詩を見守った。
こも焼きは、虫がワラの中で冬を過ごす習性を利用してこもごと焼き払う行事。二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」(3月5日前後)に合わせて実施している。
p
春の到来を告げる伝統の松のこも焼