久世こども園(岡山県真庭市鍋屋)で25日、真庭高校食農生産科の生徒による出前授業が行われ、年長組34人は鉢植えの仕方を教わりながら交流を深めた。
昨年度3月末に閉校した同高校久世校地の生物生産科が恒例で行っていた取り組みを授業の一環として引き継いで実施。同科草花環境類型を選択する3年生5人が来園し、実習で習得した知識や技術を活用して指導にあたった。
今回園児たちは高校生に手伝ってもらいながら色とりどりの花を一つの鉢に飾る寄せ植えに挑戦。ウィンターコスモスやナデシコ、アリッサム、ビオラといった用意された花の中から気に入ったものを選び、スコップの扱い方や手順を教わりながら見栄えが良くなるよう植えていった。
作業を終えた後は鉢を並べて観賞。「きれい」「とてもいいにおいがする」と喜んでいた。赤色の花が好きで寄せ植えに使ったという年長組の服部陽優君(5)は「今日は楽しかった。植えた花が元気に咲き続きますように」と話した。
同校の小原凛太朗さん(18)は「幼い子どもたちに言葉で伝える難しさを感じていたが、飲み込みも早く、自分から進んで行動する姿を見て感心した。今日の体験で園芸や作物を育てることに興味を持つ子どもが増えてくれたらうれしい」と語っていた。