高野神社などを案内する岡山県津山市二宮地区のボランティア養成講座が10日、同所の二宮公民館で開かれ、住民ら23人が参加して地区の歴史を学んだ。
津山おくにじまん研究会の赤坂健太郎代表が講師を務め、同神社の建築物の特徴などについて話した。
赤坂さんは、現本殿(県重文)が津山藩2代藩主・森長継によって再建されたことや、随身門については柱などの材は中世のものとみられ、市内最古の木造建築であることなどを説明。明治時代の絵図を示し、かつては拝殿と神楽殿をつなぐ回廊が存在したことも解説した。また、ガイドを行う上での心がけについて、「おもなしの心で接すること」の大切さなども述べた。
国の補助を受け、「二宮の史跡と文化財の保存・活用を進める会」(東城達彦会長)が実施。美作国二宮の高野神社、国史跡の美和山古墳群、江戸時代に大庄屋として栄えた立石家などを訪れる人たちを案内できるようにする。