岡山県美咲町の柵原西、柵原東小学校、柵原中学校が統合してできる「柵原学園」の2024年度開校に向けて美咲町は、同町書副の新校舎建設地で工事安全祈願祭を行い、着工した。県北では旭学園に続き、2校目の義務教育学校が誕生する。2024年3月22日の完工を目指し、進めている。
約5万平方㍍の敷地に延べ床面積約1万平方㍍の鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)2階建てを新築。ユニバーサルデザインを取り入れ、子どもたちが快適に過ごせる設計となっている。住民たちも利用できる交流ホール、児童クラブで使用する「児童館」も併設し、多機能で地域に開かれた学校を目指す。総工費は約40億円。開校時は児童・生徒約300人を収容する予定。
校舎棟には、理科や家庭科といった授業で使う共用の特別教室をはじめ、2階に5〜9年生の教室、1階には1〜4年生の教室が設置される。このほか校内に屋内運動施設、給食調理場、災害時に備えた防災・防犯施設などもある。屋外では2カ所に運動場が作られる。
町教委は、各小中学校のPTAから老朽化した建物の改築に関する要望書が提出されたのを機に、検討委員会を立ち上げて準備を進めてきた。少子化も含め、今後の時代に合った教育課程の展開と、災害時の安全の確保などの観点から学園設立の方針を固めた。