津山土岐家財団主催の第2回「田町武家地の歴史講座」が19日、田町の同財団記念館(岡山県津山市)で開かれ、市民35人が地域の街並みや武家屋敷の保存活用に向けて、知識を深めた。
津山市歴史まちづくり推進室の乾康二学芸員が「武家屋敷とその保存活用について」と題して講演した。
乾学芸員は、「地域の歴史的財産を守るには、関連する基本的な知識を身に着ける必要がある」と切り出し、津山の武家屋敷の造りを紹介。「外には両開きの長屋門または、腕木門が設置され、内部は床の間や座敷飾りなどがある「書院造」となっている」などと説明した。スクリーンに参考資料や画像を提示しながら町屋との違いについても語った。
また、今後の取り組みに関して「江戸時代をほうふつさせるような景観に整えるのは可能。現存する建物を修理し、道端から見える範囲の修景に努めるとよい」などとアドバイスした。
参加者はメモを取ったり、質問したりして熱心に耳を傾けていた。次回は5月21日で、蒜山郷土博物館の前原茂雄館長を講師に招き、城下町として津山が成立する以前の歴史について学ぶ。
地域の街並みや武家屋敷の保存活用に向けて学んだ 第2回「田町武家地の歴史講座」/ 岡山県津山市