自動車販売整備業の美作マツダ自動車(川嶋健文代表、岡山県津山市昭和町)と中国銀行(本店・岡山市)は13日、同銀行のSDGs私募債「地域応援型」を利用して購入した大型製氷機(約50万円相当)を美作高校=津山市山北=に贈った。
同私募債では、社債発行額の0.2%以内の金額で地域貢献などを目的に寄付や寄贈を行うことができる。同社が9月19日、経営を維持するうえで必要となる運転資金として1億円を発行し、その手数料の一部で夏の熱中症対策や運動時のクールダウンなどに活用してもらおうと購入。製品はフクシマガリレイ製で、体育館に設置して使われている。今年1月から同校サッカー部を支援している縁で、地元に貢献する人材が育つことを願うとともに学校を応援しようと、今回の寄贈を決めた。
寄贈式には関係者11人が出席。川嶋代表は「スポーツは住民たちの一体感を生み出し、町を盛り上げる力を持っている。ぜひ、部活を通じて県北に活気をもたらしてほしい」。長田豊生中国銀行執行役員・津山支店長は「人材育成のさらなる向上へ活用していただけたら」と同校を運営する美作学園・藤原修己理事長に目録を手渡した。
藤原理事長は「地域の方々の物心両面の力添えでできた学園。だからこそ地域のために尽くせる人材を育てていくように心がけている。若者定住する町づくり、県北の地域創生につながるように役目を果たしていきたい」と礼を述べた。
