岡山県津山市沼の津山高専は24日、合成樹脂製品製造などの萩原工業(倉敷市)と包括連携協定を結んだ。人材育成や研究開発を促進し、地域活性化と産業の発展を目指す。
起業家人材の育成と技術開発の高度化に向け、OBが多く就職している同社が協力。両者が約5年前から取り組む機械工学分野での共同研究や、インターンシップなどを円滑、効果的に進めていく。
協定概要は▽機械工学分野の共同研究▽国内外へのインターンシップの実施▽卒業生の同社へのUターン転職支援▽地域活性化と産業の発展―の4項目。本年度は再生可能なブルーシートの共同開発なども実施する。
同校での調印式で、協定書を交わした岩佐健司学長は「両者の関係を深め、地域の発展に寄与したい」、浅野和志代表取締役社長は「ものづくりを通じて一層連携を強化していく」と述べた。
萩原工業では、同高専の卒業生が創業当初から技術開発の中核を担っており、現在は約20人が在職している。