城東地区 かつての日常へ期待/岡山・津山市

歴史・文化
         

 国の重要伝統的建造物群保存地区の城東地区=岡山県津山市=は、天候に恵まれたものの人通りはまばらだった。「人の動きは少し出てきたが、観光客はほとんどいない」(小売店店主)。ただ、7日は人出が少し増し、かつての日常へ近づくことへの期待の声も聞こえた。
 津山市西新町の津山洋学資料館は2日から開館、平日は昨年の同時期と比べ半数程度の来館者だったが、土、日は昨年並みだったという。「学習目的や、再開を心待ちにしてくださっていた方が来館してくれた」と同館。職員による展示物の解説は控えており、ホールはイスの間を空け、3密になりやすい展示室では最低1メートルの間隔を空けるよう呼びかけるなどコロナ対策を施している。
 国の指定史跡・箕作阮甫旧宅は土曜24人、日曜は10人が来場した。城東むかし町家(旧梶村邸)は土曜が24人、日曜は21人で、昨年の同時期と比べ半数程度だった。職員は「コロナはまだ終息したわけではないので、複雑な心境。安心して来ていただき、安心して迎えられるように早くなってほしい」と語った。
 一方で城東観光案内所の和蘭堂は、2日の再開と同時に始めた一カ月限定販売の「榕菴珈琲ソフト」が人気。土日で計約140個が売れた。小林三紀恵店長は「大勢の人に楽しんでいただけて良かった。いつもの日常に戻る一助になれば」と話していた。
写真
人通りもまばらな西新町の旧出雲街道=6日午後2時ごろ


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG