城西地区、若手僧侶でつくる 若僧会が活動

歴史・文化 城西地区、若手僧侶でつくる 若僧会が活動
         

 城西地区の若手僧侶でつくる「若僧会(じゃくそうかい)」は、「おかげめぐり」をテーマにした観光案内を来春からスタートさせるため、準備を進めている。重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定される同地区の町並みや各寺院の歴史といった魅力を紹介する。
 同会は8寺院で構成。宗派を超え、仏教に親しんでもらう活動を通じて地域活性化に取り組んでいる。歴史的建造物が多い城西地区が重伝建に選定される見通しとなる中、「自分たちのまちを案内できるように」と企画した。
 5日はメンバーや市観光協会職員ら7人が集まり、見学コースを実際に歩いて内容を検討した。作州民芸館を出発し、周辺の6寺院を巡って歴史や逸話、祭っている本尊などについて説明。大雄寺には明治の思想家・田岡嶺雲にちなむ嶺雲庵が保存され、泰安寺は津山松平家の菩提寺で「津山3カ寺」に数えられたこと、光厳寺では珍しい閻魔様の石造があることなどを話した。
 来年4月のお披露目を目指す。コースは寺によってさまざまで、写経などの体験も取り入れるという。
 高須悠嵩会長(宗永寺)らメンバーは「皆さんに〝おかげ〟がある観光案内となるよう、しっかりプランを練りたい。地元の人にも城西地区の歴史や見どころを知ってもらえれば」と話している。


城西地区での観光案内のスタートに向け、内容を検討する「若僧会」のメンバー


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