夏山シーズンを迎えた11日、岡山県真庭市蒜山地域の山開き行事が中蒜山麓の塩釜石彫公園(蒜山下福田)であり、関係者が登山者の安全を祈願した。
蒜山観光協会(石賀幹浩会長)が主催し、山岳ガイドや市職員、真庭署員を含め約20人が出席。神事では、福田神社の入澤喜一宮司が祝詞を奏上し、参列者が祭壇に玉ぐしをささげた。
石賀会長は「これから秋にかけて登山はピークとなる。かれんな草花や壮大な眺望を多く方に楽しんでもらいたい」とあいさつ。
この後、コロナ禍の2019年以来5年ぶりに「蒜山アルプホルン愛好会」が演奏。新緑の峰をバックに「ヨーデルライゲン」などの曲で重厚な音色を響かせ、今季の開幕を祝った。
晴天に恵まれたこの日は、塩釜登山口から中蒜山を目指す人、縦走路から下山してくる人らが往来。
早島町の会社員・佐藤邦子さん(55)は「毎年登る大好きな山で、今日はイワカガミとカタクリの花を見られたし、展望もよかった」と笑顔だった。
同地域では、下蒜山(1100メートル)、中蒜山(1123メートル)、上蒜山(1202メートル)の蒜山三座と高原西部の三平山(1010メートル)が家族連れら初心者にも人気が高く、同協会によると昨シーズンは約5万人が訪れたという。
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