NPO法人津山国際交流の会の「多文化共生講座」が10日、津山市新魚町の市立図書館視聴覚室で開かれ、市民ら約20人がミャンマーの文化や日本とのつながりについて聞いた。
JICAのシニア海外ボランティアとして2020年まで2年間、ヤンゴンの体育学校でトレーニング指導に従事した井上満さん(51)=岡山市=が「ビルマ族をはじめ135もの民族が共生し、国民性はとにかく優しい。お祭り好きで、徳を積むため人に何かを施す文化がある」などと切り出し、画像を見せながら美しい海や世界遺産などを紹介。
現地には第二次世界大戦ビルマ戦線の日本人墓地があり、柔道男子日本代表の井上康生監督らが指導に訪れるなどスポーツでも日本人との交流が深いことを話した。自身の活動、同国保健省の要請でその後も継続する予定がコロナ禍で帰国を余儀なくされたことにもふれ、参加者は熱心に耳を傾けていた。
この後、国軍によるクーデター発生後について、同席した県内在住のミャンマー人学生らによる現状報告もあった。
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ミャンマーの文化などについて聞く参加者
多文化共生講座
- 2021年7月14日
- イベント