県立森林公園=岡山県苫田郡鏡野町=で21日、「自然観察会」が開かれ、県内各地から参加した70人が、多様な草木をめでながら散策を楽しんだ。
「まつ園地」に集合し、3~5キロの3コースに分かれて講師の解説を聞きながら山林や湿原などを歩いた。
このうち標高960メートルの「ぶなの平」までのコースでは、森林インストラクターの梶原利廣さんが落葉高木のミズナラやヤマボウシ、低木のヤマブドウ、オオカメノキを葉の特徴などを交えて紹介。水辺では希少種のモリアオガエルの白い卵塊も見られ、参加者は歩を止めて写真やメモをとりしながら豊かな自然を満喫していた。
岡山市北区から訪れた熊代るみ子さん(59)は「視界に広がる緑やウグイスの鳴き声に癒やされる。普段聞けない生き物の話も面白く勉強になった」と笑顔を見せていた。
自然観察会は、上斎原振興公社が毎年7月と10月に開催している。