大隅神社の遷座400年秋季例大祭が18日、上之町の同神社で行われ、地域の安寧などを祈願するとともに、氏子や崇敬者たちが神社の歴史と伝統を受け継ぐ決意を新たにした。
約40人が出席。石田博之宮司の祝詞(のりと)奏上に続き、ひちりきや琴などの音が響く中、崇敬者たちが順番に玉ぐしをささげた。石田宮司(81)と高田信昌総代長(75)が「これからも城東地区の産土(うぶすな)神として信奉し、新しい時代に沿いながら皆で守っていきたい」とあいさつした。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため神事のみ執り行い、例年の秋祭りで行われる大神輿(みこし)の御神幸やだんじりの統一行動は中止。境内には黄金色に輝く大神輿などが展示された。
同神社は、元は約900㍍東の林田村にまつられていたが、1620(元和6)年に初代津山藩主・森忠政によって現在地に移された。以来、城東地区の産土神として、また、津山城の鬼門守護神として崇敬されてきた。本殿や神門、神輿、木造獅子狛犬、昭徳館などが市の文化財に指定されている。
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厳かに行われた大隅神社の遷座400年秋季例大祭