天津小学校(真庭市日名)で22日、同市が進める木質バイオマスの授業が行われた。6年生23人は再生可能な資源を利用する大切さを学んだ。
郷土の伝統や産業などについて学習する「郷育」の一環で、市内全20小学校で実施している。里山の自然を体験する施設「はにわの森」の大岩功代表理事が講師を務めた。
大岩代表理事は「使うと無くなる石油に対して、バイオマスは動植物など有機物を原料とし、リサイクル可能な資源」と前置きをし、「市域の8割が森林の真庭市では林業、材木業を営む人がいる。間伐材や木材を加工する際に出た木くずを燃料にして、電気を作っている」と説明した。
このほか、石炭や石油を使用することで起こる環境問題や、市が普及に取り組んでいるCLT(直交集成板)の話もあり、児童たちは熱心に耳を傾けていた。
杉原琉輝斗君(12)は「ゴミを活用してエネルギーに変える発想がすごい。環境を考えた取り組みが身近で行われていることに驚いた」と話した。
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CLTやバイオマスなどの説明を受ける児童たち
天津小学校バイオマス授業