鏡野町の奥津温泉で7日、冬季に中断していた「足踏み洗濯」が再開した。姉さんかぶりに赤だすき姿の女性たちが軽快なステップを踏み、温泉街に春の訪れを告げた。
足踏み洗濯保存会の2人が、奥津橋のたもとにある洗濯場の石畳の上に洗濯物を置いて湯をかけ、「奥津小唄」に合わせて足で汚れを落としていった。地域特有の慣習を一目見ようと、観光客が訪れていた。
奥津温泉は新型コロナウイルス感染拡大で行楽客が減少。片田京子会長は「足踏み洗濯はこの地に根付いた文化。訪れる観光客のためにもやめてはいけない」と話した。
例年は12月中旬までの日曜日と祝日に実施。今年はコロナ禍を受けて4月以降は隔週に限定する。
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たすき姿で足踏み洗濯をする女性
奥津温泉「足踏み洗濯」
- 2021年3月8日
- 歴史・文化