落合中学校=岡山県真庭市=で25、26日、「命の大切さを学ぶ体験学習」が行われ、3年生98人が赤ちゃんのモデル人形や妊婦体験用のジャケットを使った疑似体験と生後3~9か月の乳児とのふれあいを通して、妊娠中の女性や子育て中のお母さんの思いに触れた。
同校では生徒たちの心と体の健康づくりを目指し、同市の食育推進ボランティア落合チームや愛育委員落合支部、NPO法人・子育て支援の会サポートあいなどと協力し、3年前から同体験学習に取り組んでいる。
26日の2校時目は3組32人が参加し、愛育委員に手伝ってもらいながら、新生児を模した人形の着替えに挑戦。優しく声をかけながらそっと服を脱がせ、おむつを交換したほか、正しい抱き方を学んだ。妊婦体験では妊娠10カ月を想定した約8.5キロの重りが入ったジャケットを着用。「力まず、お腹を守るように動いてほしい」と指導を受けながら、歩く、寝起きするといった動作を行った。
この後は地域に暮らす赤ちゃんが母親たちに連れられて登場。生徒たち一人ひとりは教わった通りに支えるように抱きかかえ、重さと温もりを感じ取った。3組の河﨑翔哉君(14)は「妊婦が体を動かすこと、赤ちゃんを大事に扱うことは、自分が考えたよりもずっと大変なことだとわかった。将来は妊娠中の女性や子育てに励む人を手助けできるような大人になりたい」と話していた。