西寺町の妙勝寺で31日、年越し水行が行われ、厳しい寒さの中、岸本康学住職(37)ら男性8人が冷たい水を頭からかぶり、心身を清めて新年を迎えた。
歳末報恩会とおたき上げ供養、除夜の鐘に続いて、岸本住職と小学5年生から大人までの参加者がふんどし姿で境内へ。水行肝文(かんもん)という経を唱えた後、気合いとともに手桶にくんだ水を勢いよく何度も浴び、1年のけがれを払った。訪れた檀家らは水しぶきを散らす勇壮な姿を見守った。
初参加の赤磐市の会社員・神田将一さん(41)と、息子で中学3年の陸君(15)は「志望校合格を願いながら無心で水を浴びた。家族みんなが元気で過ごせる1年になれば」と話した。
この後、境内の最上稲荷堂で新年祝祷会(しゅくとうえ)が行われ、参拝者の家内安全や身体健全などが祈願された。
p
厳しい寒さの中で水行に挑む参加者