元卓球日本代表・石川佳純さんの母で卓球指導者・石川久美さん(60)による講演会が2日、高野保育園(岡山県津山市高野本郷)で開かれ、「子どもの個性を伸ばす母のサポート」と題して話した。
創立70周年記念事業として招き、保護者ら約170人が聴講。
五輪に3大会連続出場し、東京五輪の女子団体銀メダル獲得に貢献して昨年引退した佳純さんを小学1年からコーチしてきた思いを「夫婦とも元卓球選手だったが、本人がしたいと言うまでさせなかった。ただ才能を見つけたら即行動した」と振り返った。
練習場付きの家を建てて卓球教室も開きながら指導し、小学6年で全日本選手権優勝にこぎつけた成長にふれ「大切にしていたのは子どもの可能性を決めつけないこと。簡単にあきらめずチャレンジし続ける大切さを教え、夢を応援してきた」と強調。
ロンドン、リオ五輪での活躍、若手の台頭で苦戦しながらも東京五輪代表入りを果たせた陰に、自身と佳純さんの妹も加勢した心身両面の献身的な支えがあったことを映像を交えて紹介し、大きな拍手が送られた。