防災にも役立つ「無線」 体験会で市民が技術学ぶ 交信も体験「おもしろい」/岡山・津山市

イベント
無線機を使って会話する参加者=岡山県津山市で
         

 岡山県津山市地域づくり応援事業の一環で「アマチュア無線体験会」(院庄まちづくり協議会主催)がこのほど、同市の院庄公民館で開かれ、地域に住む18〜78歳の17人が電波や無線通信に対して理解を深めた。

 災害時に連絡を取り合う手段の一つとして注目が集まる技術に興味を持ってもらおうと初めて企画。アマチュア無線従事者免許や同無線技士の資格を生かし、子どもを中心に普及活動を行っている吉﨑秀一さん(59)=岡山市=が講師を務めた。

 吉﨑さんは身近に使われている電波や、業務で使用する無線との違いなどを説明。その上で「電波は限りある資源。みんなで共有し、互いに迷惑をかけないようにする」と法律や規則を守る大切さを説いた。また、震災時に電話が使用できない状況でアマチュア無線ボランティアが活躍した事例も紹介し、「個人で楽しむだけでなく、学んだ知識は人のために役立つ上、さまざま場面で活用できる」と語った。

 この後、交信体験を実施。参加者は指導を受けながら無線機を使って通信相手との会話を楽しんだ。津山工業高校3年の河野祐希君(18)は「世界中の人々と交信できる可能性もあると聞いて、おもしろさを感じた。免許の取得を考えてみたい」と話した。


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