学習eポータル モデル校2校で導入

教育・保育・学校
         

 津山市教委は、NTTとの連携協定に基づき、ICT(情報通信技術)のデジタル教材などを一元管理できる同社開発の「学習eポータル」のシステムを今月から2022年度末まで、鶴山小(志戸部)と勝北中(原)のモデル校2校で導入する。教員の研修会が6日に行われた。
 「学力可視化による個別最適化な学びの実現」を目指す実証事業の一環。NTTコミュニケーションズが開発した学習eポータル「まなびポケット」を使う。AT搭載のドリル教材、端末で学力テストが受けられる「CBT」などを接続でき、アカウントの一本化や学習データの管理の効率化につながる。
 来月までに2校で試験的にCBTを運用し、以後、デジタル教材で得られた日々のデータとテスト結果の関係性を分析して指導や授業を改善させる研究も進めるという。
 研修会では、NTTコミュニケーションズの社員らが講師を務め、各校をオンラインでつないだ。教員はパソコンを操作し、「まなびポケット」などの機能や使い方を確かめた。
 鶴山小の緒方拓也教諭(29)は「保護者とコミュニケーションを取ることもでき、ペーパーレス化が進んで作業効率アップにつながりそう。より良い使い方を探っていきたい」と話した。
 市教委と市は昨年6月、NTT西日本、NTTドコモとデジタル社会の推進と実現に向けた連携協定を結んだ。先進技術を活用し、地域産業の活性化や小中学校の学力向上などに取り組む。

パソコンで「学習eポータル」を操作する教員=鶴山小で


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