子どもたちに家庭や学校以外でも安心して過ごせる場を提供しようと、岡山県苫田郡鏡野町に整備が進められていた「子どもの居場所にじいろ」が完成し、1日から利用を開始した。
全国で「子ども第三の居場所」の設置を進める「B&G(ビーアンドジー)財団」から町が助成を受け、NPO法人子どもの居場所かがみのが建設し、運営。常勤・非常勤の職員6人で、家庭に課題を抱える子どもたちへの生活や学習、食事の支援などを行う。
施設は木造平屋132平方メートル。放課後に集まる子どもたちが遊びや宿題に利用する活動スペース、食事を提供する台所、風呂や保護者相談室などを備える。対象は町内の小学生で、定員20人。
野菜栽培による食育、地域交流といった活動も行うほか、町とも連携する。同財団によると県内では8カ所目の施設になる。
子どもの居場所かがみのの駒牧秀一統括マネジャーは「ボランティアの力も借りながら子どもたちのために幅広い支援を行い、楽しいと思える場所、みんなで子どもたちを育てる地域社会をつくりたい」と話している。