岡山県津山市の新野小学校で25日、創立147周年を記念した相撲大会が行われ、全校児童104人が元気よく取組を行った。
市内の小学校で唯一、運動場に土俵が残る同校では、創立記念日(10月28日)に合わせて相撲大会を開くのが恒例の行事となっている。新型コロナウイルスの影響で中止していたが、約4年ぶりに再開。子どもたちは思い思いに自身のしこ名をつけ、学年、男女別に試合に臨んだ。
午後1時半からは、津山相撲連盟の下山昌一会長、久常勝實顧問が審判を務め、勝ち上がってきた1~6年生の男女計24人による決勝戦が開かれた。保護者や地域住民らも集まって見守る中、〝小さな力士〟たちは力をぶつけ合い、一瞬の隙を突いて「寄り切り」「押し倒し」といった技を決めていった。勝者にはトロフィーが贈られた。
5年生女子の優勝者・尾島真倖弥さん(10)は「1年生の時に優勝してから6連覇を果たすのが夢だった。コロナ禍でかなわなかったけど、試合が再開できたことはうれしい。次も優勝を目指す」と笑顔で話していた。
同校は1876年に開校し、95年に現在の場所へ移転した。相撲場は古くから存在しており、2003年に建て替え工事を実施。その後も地域ボランティアらが整備している。今回の大会前にも、約10人が保全修理を行った。