小学校卒業生に贈る 地元の人たち手づくり 桜の木を使った「シャー木ペン」/岡山・津山市

教育・保育・学校 木製シャープペンシルを1本1本、手作りする田中理事長(左)ら=岡山県津山市=
木製シャープペンシルを1本1本、手作りする田中理事長(左)ら=岡山県津山市=
         

 NPO法人木にかえる(田中健昌理事長)は、加茂小学校=岡山県津山市=を卒業する6年生に贈ろうと、今年も地元の桜の木を使ったシャープペンシルを手作りしている。「使うたびに木の魅力や地域の豊かな自然を感じてほしい」との思いを込める。

 同法人は、身の回りのプラスチックなどを持続可能な資源である木に替えていき、環境保全に貢献しようと活動している。贈るのは、長さ11センチの「シャー木ペン」で、本年度で5年目。

 津山市阿波の木工作業場に田中理事長や地元の人、作業場の仲間たちが集まり、木のブロックから木枠を削り出す作業などに励んでいる。地元の植月忠明さん(70)は「子どもたちに手作りの魅力、自然素材の良さを伝えたい」。

 6年生は27人で、田中理事長は「次世代への木育の意味も込め、地元の森林資源の素晴らしさなどを知ってほしい。卒業後もペンを使うことで、地元への愛着を持ち続けてもらいたい」と話している。

桜の木で作るシャープペンシル


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