子どもたちが津山市の鉄道遺産を案内する「観光ガイドになろう!楽しく学んで鉄道館ガイド」の最終講座が28日、岡山県津山市の津山まなびの鉄道館で開かれ、観光客らを前に受講生たちはこれまで学んできた成果を披露した。
市観光協会が主催し、市内の小学4~6年生5人が参加。7月下旬から3回、講師を務める西日本鉄道OB会津山支部のメンバーらの講義を受け、鉄道の歴史や津山駅に関連した知識を深めてガイドの練習にも取り組んできた。
この日、市教委や観光協会の職員、保護者、来館者が集まる中、5人は一人ひとり扇形機関車庫に収蔵されている気動車や蒸気機関車、車両移動機などの特徴を説明。集まった人たちは「DD16形ディーゼル機関車は車体の両側に大型の除雪装置を装備することができ、排雪列車として活躍した」といった話に静かに耳を傾け、終わりには大きな拍手を送った。
この後の閉講式では、稲葉伸次館長が「今までに得た知識を周りの友だちにも伝えてほしい。そしてこれからも鉄道館に来て、学びを深めてもらえたらうれしい」とあいさつ。全員に修了証が手渡された。
高野小4年・伴野悠真君(9)は「たくさんの人の前で話すのは少し緊張したけど楽しかった。津山には魅力のある場所がたくさんあることを知ったので、これからも勉強していきたい」と話した。
