小田中神田町内に「子ども獅子練り」が新設され、小学生たちが青壮年ら「獅子組」の指導で練習に励んでいる。10月18日に町内の秋祭りで初披露し、来年以降は徳守神社(宮脇町)の例大祭に参加する予定。
神田の獅子練りは、雌雄1対を4人ずつで操り、徳守祭りの「御神幸」で大みこしの先導役として知られる。伝統継承のため次世代の担い手を育てようと、使われなくなった新魚町の小ぶりな獅子頭を昨年から借り受け、そろいの法被を新調するなど準備を進めてきた。
小学4〜6年の約20人が参加し、9月初旬から毎週日曜日に公会堂で練習。それぞれベテランの手本を見聞きしながら篠笛と太鼓の軽快なおはやしや、獅子頭を左右に激しく振る独特の動作を繰り返し、徐々に上達している。今は3密を避けるため、雌雄を2人ずつで操作。
獅子頭を受け持つ西小6年・石野湊希君は「腰を落とし、踏み込んで振る動きが難しいけれど、うまくなれるよう頑張りたい」と意気込む。
この秋の徳守神社例大祭(25日)はコロナ禍の影響で神事のみが行われるが、今後の御神幸に加わる賛同を得ており、18日は同神社でおはらいを受けてから町内を練る。
神田子ども会代表の立石寿徳さん(46)=自営業=は「みんな熱心に取り組んでくれて、教える方も熱が入る。かつては大みこしも神田の男衆だけで担いだ土地柄。受け継がれてきた伝統を守るため、息長く続けていきたい」と話す。
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子ども獅子練りの練習に励む小田中神田の小学生たち
小田中神田町内に「子ども獅子練り」新設
- 2020年9月29日
- 祭事・神事・法要