樹高14㍍、枝張り20㍍、推定樹齢570年の県天然記念物。
例年より1週間ほど早く4日からつぼみをほころばせ、7日には春雨にぬれながら咲き極まった。白っぽい花弁とえび茶の若葉が同時に萌(も)えるさまは、山笑う季節の到来を感じさせる。
1月下旬の大寒波による風雪で折れ、落下したままだった枝は同日、撤去された。
同所の会社員男性(57)は「堂々たる一本桜だけに毎春楽しみ。折れた枝のダメージもさほど感じられず、ほっとした」と話した。
市阿波出張所によると、来週半ばまでは見頃が続くとみられるが、山の天候に左右されやすいという。