山桜の巨樹、岡山県津山市阿波の尾所(おそ)の桜が満開となり、晴天に恵まれた13日、山すそを彩る壮麗な咲き姿が市内外から訪れた愛好者らを魅了した。
樹高14メートル、枝張り20メートル、推定樹齢570年の県天然記念物。11日からつぼみをほころばせ、週末の初夏のような陽気で咲き極まった。白っぽい花弁とえび茶の若葉が同時に萌(も)えるさまは、山笑う季節の到来を感じさせる。
岡山市の会社員・小川久美子さん(47)は「3年ぶりに来たが、やはり堂々たる一本桜だけに見事。ちょうど満開でラッキーでした」と話した。
市阿波出張所によると、満開を過ぎると風雨により一気に散ることもあるという。
