「眺望の美しさだけではない三ケ上山の歴史文化の奥深さを知って」ー。岡山民俗学会員の片田知宏さん(62)=鏡野町上斎原=が、冊子『三ケ上北麓の歴史と伝承』を自費出版した。
片田さんは町職員として38年間務め、現在は上斎原振興センターに勤務している。業務のかたわら、これまで歴史民俗など30冊以上の書籍の出版に携わってきた。
「三ケ上山(1062㍍)は上斎原地域のシンボル的存在。中国100名山にも選ばれ、近年登山客にも人気のある山だが、その歴史はあまり知られていない。忘れ去られる前に残さなねば」という思いから製作に10年をかけ完成させた。
A4版カラーで、全3章の68㌻。三カ上北麓の地名や地質、山野草、芸術、文学のほか、南麓の歴史や伝説について、片田さんが撮影した写真などとともに詳細に収められている。
「地元の人も知らない情報が満載の1冊。山のお供として登山者もぜひ手に取って」とPRしている。
鏡野町奥津の道の駅・奥津温泉で取り扱い中。税込み600円。
問い合わせは、同奥津温泉(☎0868-52-7178)。
岡山民俗学会員の片田知宏さん 冊子『三ケ上北麓の歴史と伝承』を自費出版