県は18日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、「まん延防止等重点措置」の適用に伴う対応を決めた。適用期間は20日〜9月12日、対象範囲は岡山、倉敷市で、営業時短や酒類提供の停止を要請。それ以外の市町村の飲食店などにも営業時短などの協力を求める。
岡山、倉敷市の飲食店の時短要請は午前5時〜午後8時とし、酒類やカラオケ設備の提供自粛を促し、正当な理由なく応じない場合は知事権限による罰則付きの命令を出せる。応じた店舗には協力金を支給。百貨店や量販店など床面積が1000平方㍍以上の大規模集客施設の営業も午後8時までの時短を要請。
対象範囲外の市町村の飲食店には午後8時までの営業時短、酒類の提供午後7時まで、カラオケ設備提供自粛といった協力を求め、応じた店舗には協力金を支給する。
県民に対しては、引き続き感染防止対策の徹底とともに、飲食店に夜間(午後8時〜午前5時)みだりに出入りしないよう呼びかけ、日中も含めた不要不急の外出自粛を啓発。
県有施設(県立図書館と美術館を除く)は、森林公園や津山総合体育館など29施設を休園・休館とし、20日以降の県主催イベントも延期または中止とする。
会議では、岡山市内に2カ所開設している新型コロナウイルスワクチンの県営集団接種会場での対象拡大について、川崎医科大総合医療センターでは20日から飲食業や理美容業、旅館ホテル業などの従事者(予定数約2000人)、県南部健康づくりセンターでは23日から外国人労働者(同)への接種を進めることも報告。
伊原木隆太知事は「これ以上の感染拡大を何としても防止するため、再び厳しい措置を要請することになり心苦しいが、県民には命と健康を守るため理解と協力をお願いする」と述べた。
岡山県 新型コロナウイルス対策本部会議
- 2021年8月19日
- 医療・福祉