岡山県はCLT(直交集成板)を構造材に活用した初の施設として、岡山県西粟倉村影石の道の駅・あわくらんどに公衆トイレを整備し、供用を始めた。
木像平屋建て218平方メートルで、全体の約8割に県産杉材のCLTを採用。中央の通路をはさんで北側に男性用と多目的トイレ、南側に女性用を配し、男女ともや着衣やストッキングの着替え台とベビーチェアを備え、女性用にはパウダーコーナー、幼児用トイレもある。
平成27〜29年度に産学官連携で普及を進めた「おかやまCLTリーディングプロジェクト」の一環で、全国の高校、大学生を対象にしたコンペの最優秀作を参考に設計。木の温もりや集成材の特性を生かし、多角形の間仕切りで空間に変化をつけるとともに、壁や天井の一部をガラス張りにして採光をよくしている。総事業費は約1億7000万円。
県建築営繕課では「多様な利用に配慮するとともに、今後のCLT普及につながる先進的なデザインに仕上がっている」とアピールしている。