津山市内の就農希望者らを対象にした本年度「つやま援農塾」のピオーネ部門の基礎・実践講座初回が19日、野村のまほらファームで開かれ、受講生11人が開花期までの管理について体験を通して学んだ。
同ファームの大山正志さん、美作広域農業普及指導センターの職員らが講師を務めた。ブドウの各部位の名称の説明に続いて、出ている芽を適正数に減らす「芽かき」、残す花穂(かすい)の充実を図る「摘穂」、種なしの実にするための「ホルモン処理」などについて、ブドウの木を示しながら話した。この後、必要なつぼみや花に養分を集中させて果粒肥大を促進させる「花穂整形」を体験。参加者はアドバイスを受けながら、はさみを使って丁寧に取り組んでいた。
夫婦で参加した東一宮の井上聡さん(33)は「実際に体験することで分からなかった点がよく理解でき、勉強になった。来年ブドウを植える予定なので、しっかり基礎を身につけたい」と話していた。
p
はさみを手に作業を体験する参加者