岡山県鏡野町内の児童数の減少により、2022年度末で閉校する香北小学校(岡山県鏡野町真経)と富小学校(岡山県鏡野町富西谷)、上斎原小学校(岡山県鏡野町上斎原)の閉校記念式典が18、19の両日、各校で行われ、児童たちが地域に親しまれた学びやに別れを告げた。
香北小学校の記念式典は18日、同校の体育館で開かれ、児童15人、保護者や教職員計90人が出席。山崎親男町長が「惜別の念も強いが、子どもたちが新たな環境で心身ともに健康に育つよう努めたい」と話した。
続いて児童たちが、当時の思い出を振り返りながら、「過ごした時間を絶対に忘れない。香北の美しい景色を守り続ける」と宣言し、教職員と合同演奏を披露した。最後に全員で「泉の山のふところに―」から始まる校歌を斉唱した。
1874(明治7)年に誠之小学として創立。記録が残る1894年から1901人の卒業生を輩出している。4月から香々美小学校に統合する。
19日の富小学校の式典には、児童11人と地域住民ら138人が出席。影山典子校長が「豊かな自然環境で育まれた生きた経験は、みなさんの大きな力になる。自信と誇りを持って、羽ばたいてほしい」とあいさつ。児童による発表では、スクリーンの映像に合わせて一人ひとりが思い出を披露。続いて、6年生の佐古朝紀君(12)と宮﨑陽菜さん(12)が山崎親男町長に校旗を返納し、佐古君は「この1年をみんなで楽しく過ごせるように、高学年としてサポートができた。別れは寂しいけど、4月からは勉強と部活を頑張りたい」と話した。
1874(明治7)年に収養小学校として宮原の長善寺に開校。卒業生は総勢2792人。4月から奥津小学校に統合する。
2020年3月から休校していた上齋原小学校の記念碑の除幕式が19日、休園していた上斎原幼稚園の閉園記念式典と合わせて開かれ、関係者約50人が出席。山崎町長のあいさつに続き、同校から奥津小学校に編入した児童と生徒が、校歌が刻まれた記念碑を除幕した。式のあと、保護者や卒業生と校内をまわり、「懐かしい」「学校が小さく見える」などと思い出を振り返り、学びやを後にした。
1877(明治10)年、及泉小学支校として民家を借用して開校。4月から奥津小学校に統合する。これまでの卒業生は2651人。
岡山県鏡野町内の児童数の減少により 鏡野町3小学校に別れを告げた / 岡山県鏡野町