津山商業高校OBで元米国松下電器会長兼CEOの岩谷英昭さん(76)=東京都=が20日、米国で交流があった大統領らのゆかりの品を母校に贈った。「津山からでも世界で仕事ができるということを後輩たちに伝えたい」と岩谷さん。
岩谷さんは米国松下電器会長兼CEOとして米大統領主催のさまざまな行事に招待されている。クリントン、ジョージ・ブッシュ両政権から省エネ貢献企業として表彰された際の記念パーティーの写真や、9・11同時多発テロ後にクリントン氏がアメリカを励ますために世界中のリーダーを集めて開いたパーティーの際の手紙とサインからは岩谷さんの活躍ぶりが伝わってくる。
このほかジョージ・ブッシュ大統領就任演説時のワシントンD・C内ならどこにでも駐車できる岩谷さん専用の車のナンバープレートや、ソルトレーク五輪の開会式当日のトップスポンサーを代表してランナーを務めた際のトーチとジャケット、世界中で10万部発行されているコンチネンタル・エアーラインの表紙を飾った際の機内誌―などがある。
母校を訪れた岩谷さんは「成績は良くなかったが、英語とともに簿記は常に100点しか許されないと厳しく叩き込まれた。後輩たちにはぜひ、大きな夢を持っていただきたい」とあいさつ。石下義久校長は「世界に羽ばたいた方が身近にいることは、生徒にとって一つの道しるべになる。大きな勇気を頂いた」と礼を述べた。
寄贈品は校内で展示する予定。
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母校に米国大統領ゆかりの品々を贈った元米国松下電器会長兼CEOの岩谷さん(左)
岩谷英昭さん米大統領ゆかりの品を寄贈