「岸田吟香」生誕190年 出身地で「語る会」 明治代表するジャーナリスト「わんぱくだった」/岡山・美咲町

経済・産業 岸田吟香の偉業や人物像について聞く参加者
岸田吟香の偉業や人物像について聞く参加者=岡山県美咲町で
         

 明治期を代表するジャーナリスト、実業家として知られる岸田吟香(1833~1905)生誕190年記念の「語る会」がこのほど、岡山県美咲町中垪和の宝寿寺で開かれ、町内外の愛好者が多岐にわたる偉業や人物像への認識を深めた。

 

 有志でつくる「岸田吟香を語り継ぐ会」が主催し、同町栃原出身の吟香が幼少期に学んだ寺子屋が開かれていた同寺に30人が参加した。

 

 冒頭のビデオで、米国医師・ヘボンと編さんした日本初の和英辞典『和英語林集成』、ヘボン処方により発売した日本初の液体目薬「精錡水」、本間清雄と創刊した日本初の邦字新聞「新聞紙」といった功績が紹介された。

 

 長安寺(同町原田)の森定圓敬住職による般若心経などの法楽に続き、草地浩典同会副会長のビデオ講話を上映した。

 

 少年期については「利発でまじめ一本ではなく、わんぱくだった。12歳で津山の大庄屋・安藤善一の学僕となり、19歳で江戸に向かうが、この寺での学びが志を大きくした原点」と強調。参加者は熱心に耳を傾け、上映後は懇親を深めた。


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