岡山県津山市の二宮桜町のだんじり「龍櫻臺(りゅうおうだい)」に取り付けられた彫刻飾り「柱巻龍神招福」のお披露目が21日、同市の立石邸前で行われ、地区住民87人が完成を祝った。
飾りは、桜町だんじり保存会の山中英樹会長(70)と前会長の中坂彰男さん(74)が同町内会に寄贈。ヒバの木を用いて立体的に彫り込まれた躍動感あふれる昇竜4匹が舞台柱(四本柱)に巻き付いている。
デザインは、1986年に造られた龍櫻臺の制作に当たった森木工所=同市東一宮=の指物師・森玄呆代表(80)。彫刻は同市草加部の山根幸嶺さん(67)が手がけた。髙野神社境内に鎮座する龍神社の神にちなみ、「水害や疫病を鎮めて幸せを呼び込む」といった願いが込められている。
この日は、髙野神社秋祭に合わせお披露目巡行を実施。河原重彦前宮司(78)が神事を執り行った後、だんじりが出発し、夕暮れの町内を練り歩いた。
山中会長は「コロナ禍を退け、みんなが幸せな暮らしを送れるように願う。また、伝統が次世代に引き継がれ、町内の発展にもつながれば」。向陽小6年・河原美桜さん(11)は「かっこよくて気に入った。ずっと残るようにみんなで大切にしていきたい」と話していた。
現在、市内の文化財だんじりの中で柱に彫刻を施しているのは、鍛冶町と安岡町、同町で計3台となっている。