岡山県東部を流れる吉井川漁協のアユ釣りが解禁された18日、管内の本支流には待ちわびた太公望たちが繰り出し、早瀬に若アユの銀りんを追った。
梅雨の晴れ間、増水気味での幕開けとなり、岡山県鏡野町内の本流上流部では早朝からポイントに愛好者が立ち込んだ。水況のせいで魚の活性が低いのか、おとりで誘う友釣りはまったくの不発。仕方なく素掛けに変更してさおを振る人もいたが、いずれも釣果はかんばしくなかった。
2時間ねばって13センチ前後4本を掛けた左官職人・池田功さん(73)は「解禁日にこんな不漁とは。例年より型が小さい上、魚影も薄くて友釣りにならない。真夏に期待するしかない」と苦笑い。
友釣りは来月にかけて本格化し、梅雨明けのころが佳境。同漁協管内は7月31日、網入れが解禁される。