徳守神社(宮脇町)と高野神社(二宮)の秋季例大祭が25日開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、だんじりの出動などは自粛し、神事を執り行った。例年より静かな秋祭りとなったものの、獅子練りや舞の奉納などで疫病退散や氏子の繁栄を祈願した。
徳守の神事は午前9時半からあり、総代や関係者ら約30人が参列。牧宗司禰宜(ねぎ)の祝詞、西小学校6年生3人による優雅な豊栄舞に続き、獅子練りが勇壮に奉納された。さわやかな秋晴れの下、境内には金色に輝く大神輿が据え置かれ、訪れた家族連れらが写真を撮るなどして祭りの雰囲気を楽しんだ。
牧禰宜は「コロナの影響でがまんや葛藤している部分がみなさん多いと思う。その気持ちを来年の祭りへのエネルギーにしてもらいたい」と話した。
高野の神事は午後2時から行われ、約30人が参列した。河原仁司宮司の祝詞に続き、向陽小学校の5、6年生9人が神楽殿で浦安の舞を奉納。続く獅子舞では、伝統文化の継承に向けて保存会に初めて加わった子どもたちが太鼓をたたいた。2頭の獅子はお囃子(はやし)に合わせて練り、健やかな成長を願って幼児らが頭をかんでもらっていた。境内ではだんじり2台が展示された。
舞を披露した圓札菜々さん(12)と原口真衣さん(11)は「だんじりが出なくて残念だけど、練習した成果を出してみんなで踊ることができて楽しかった」と笑顔で話していた。
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1徳守神社で奉納された勇壮な獅子練り