認知症でも自分らしく 思いやりつなぐ「花」の取り組み 高齢者が保育所にコスモス/岡山・津山市

教育・保育・学校 子どもたちにキバナコスモスの苗を手渡す高齢者
子どもたちにキバナコスモスの苗を手渡す高齢者
         

 認知症への理解を深めてもらう「オレンジガーデニングプロジェクト」に協力しようと、岡山県津山市の65歳以上の高齢者を対象にした「俺の野菜作り講座」の受講生が10日、キバナコスモスの苗70株を同市内にあるみどりの丘保育所の子どもたちに贈った。

 受講生7人が保育所を訪問。年長組30人に「水をしっかりあげてね」などと言いながら愛らしい花を付けた苗を一人ひとりに手渡した。子どもたちは大きな声で「ありがとうございました」と礼を述べた。三谷元さん(79)は「認知症になっても自分らしく暮らし続けられる地域づくりの一助になれば」と話していた。

 市地域包括支援センターが昨年から始めた取り組みで、市内の希望する団体に花の種を配布。育った苗は保育園や介護施設で育ててもらい、種は同支援センターで回収して認知症の人に種の袋詰めに協力してもらい、「思いやり」を循環させる仕組み。


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