岡山県津山市の津山中央看護専門学校の卒業式が21日、同校体育館で行われ、第34期生32人が感謝と決意を胸に看護の道へと踏み出した。
卒業生、保護者、教職員ら約140人が出席。一人ひとりの名前が読み上げられた後、橋本達也校長が代表生徒に卒業証書を手渡し、「皆さんは、新型コロナウイルス感染症が発生した翌年に入学し、看護のプロになるという意思を貫き通し、大きく成長した。皆さんの優しさを待っておられる方々がたくさんいる。多くの人に愛され、多くの人を愛する、立派な看護師に成長し、幸せな人生を送ることを心から願っている」と式辞を述べた。
津山中央病院の林同輔院長の祝辞、記念品や花束贈呈に続き、在校生を代表して2年・濱田すばるさん(20)が「先輩たちが努力している姿を見てきた。私たちに見せてくださった背中は、とても強く美しかった。励ましてくださった言葉はどれほど心強かったか。私たちも後輩に良い背中を見せられるよう、精進したい」と送別のことばを贈った。
卒業生代表の山根崇純さん(25)は「それぞれとても個性が強いクラスだった。時には笑い合ったり、時にはぶつかり合ったり、時には本気で泣いたり、とても充実した日々を送ることができた。これから、それぞれの道を歩んでいく。この3年間の学びを胸に、地域の一員、社会の一員、そして日本の医療を支える一員として、行動に責任を持ち、精進していきたい」と決意を述べた。
最後に、卒業生全員が感謝の気持ちを込めて式歌「ありがとう」と校歌を斉唱した。
卒業生のうち28人が同病院に就職する。