成名小学校(野村)で1日、地元の人から地域の歴史を学ぶ授業があり、6年生約20人が高瀬舟の船着き場として栄えた川湊(かわみなと)の楢について話を聞いた。
6年生は本年度、「成名いきいき学習」(つやま郷土学)として地域の歴史を学習している。この日は近長の元小学校長・姫田貢之さん、元小学校教員の鳥越厳之さんが講師を務めた。
400年前の加茂川と吉井川には、当時最大の輸送手段だった高瀬舟が行き来し、川湊の楢には多くの物資が集まり、栄えたことを説明。高瀬舟は米80俵を運ぶことがきたという。子どもたちは「舟が下りと上りで運んだ物」「楢に住む人、集まる人がしていた仕事」などを想像しながら、昔のイメージをつかんでいった。また、川湊が栄えたことと今の成名小に何かつながりがあるのかも考察し、学校ができた歴史を学んだ。
南怜弥君(11)は「楢に集まった米が川を下り、大阪に送られていたことや、学校の成り立ちもよく分かった。地域の歴史にもっと興味が持てた」と話していた。
成名小学校 地域の歴史授業