第54回「全国高専ラグビーフットボール大会」が神戸市で開かれ、津山高専(中国・四国第1代表)は、目標の頂点には立てなかったものの3位に輝いた。「持てる力を全て出し切った」と話す選手たちは、新チームでの悲願達成へ決意を新たにしている。
平均身長169センチの小柄な体格を補うため、一貫してタックルや攻撃など「速いラグビー」に磨きをかけてきた。初戦となる5日の2回戦では八戸高専(東北第2代表)に124-0で大勝し、5年連続で4強入りを決めた。7日の準決勝は奈良高専(近畿代表)と対戦。優勝候補の奈良の力強い攻撃に対し、津山は全員で体を張り続けたものの、0-28で敗れた。
「目標の優勝はできなかったが、5年間取り組んできたことを全てやりきり、後悔はない」と5年の林隼大主将(20)。荒木祥一監督も「来年は一つでも上を目指し、津山が活気づくような活動をしていきたい」と話した。
10日のミーティングで新チームの目標を「打倒三強」に決めた。新主将に就いた4年の山田慶二選手(19)は「先輩たちの思いをしっかり受け継ぎ、優勝を目指して活気あるチーム作りをし、新しい景色と結果を見せたい」と力を込めた。