岡山県津山市などを管轄する津山圏域消防組合は、今年上半期(1〜6月)の管内の救急出動状況をまとめた。出動件数は3837件(昨年比52件増)で、実際に搬送したけが人や急病人3356人(同5人減)となっている。
昨年と同じく出動、搬送件数は横ばい傾向にある。出動件数の内訳は転院を除き、急病が2225件、一般負傷587件、交通事故225件と続く。搬送人数を世代別に見てみると、一番多いのは65歳以上の高齢者2283人で全体の約7割を占める。原因は主に心疾患や脳疾患、がんなどの体の悪化などが挙げられる。この後に成人(18歳以上65未満)813人、乳幼児(生後28日以上7歳未満)152人と続く。未成年は高齢者に比べてけがや事故などによるケースが多いという。
熱中症発生件数は、統計を始めた5月から6月末時点で18件。例年よりも早い梅雨明けで記録的な暑さが続いた昨年度の27件に対して減少しているが、これから暑さが本番を迎えるため、注意を促している。
同組合警防課は「熱中症は若い人でも仕事や運動の最中にかかる場合も。部屋や車内を涼しくしてこまめな水分補給を忘れない。睡眠や休息もきちんととってほしい。体に異変を感じたら無理せず日陰で休み、塩分と水分の摂取を」と呼びかけている。