岡山県北地域の教員不足を解決するために展開している、岡山大学の県北地域教育プログラムについて考える協創的教員養成イノベーション・フォーラム(岡山大主催)が12日、岡山県津山市大田のリージョンセンターとオンラインで開かれた。県内の教育関係者や学生ら約200人が参加した。
同プログラムは創設7年目で、教員採用試験を県北地域枠で受験する。入試は大学入試センター試験を課さない推薦入試で、県北地域の教員として学校のみならず、地域社会へ貢献しようとする意欲や適性を総合的に評価する。
パネルディスカッションでは真庭市内で活動しているNPO法人manabo―de・森年雅子理事長、高岡敦史准教授、鍵本芳明教育長がパネリストを務めた。同プログラムの卒業生の意識調査報告があり、一般枠と比べ「強い使命感と情熱」「教員の誇りややりがい」「高い倫理観」などで秀でていることが分かった。パネラーからは「学生が自分で考え、行動できる仕組みが大切」「閉じた教員養成教育だけでは足りない。多様性のるつぼに放り込み、地域の人と関わっていく経験が大切」といった意見が上がった。
また、学生たちが考えた地域の課題解決イノベーション案を参加者と討論する「地域イノベーション村コンテストinつやま」もあった。