全国大会10回目の出場で初の決勝に勝ち進んだ津山高専。優勝は逃したものの準優勝に輝き、新たな歴史を刻んだ。
1年間、「全国の決勝の舞台に立つ」を目標に掲げ、2022年11月の地区予選を勝ち抜き、中国・四国第1代表として9年連続の全国大会へ。初戦の2回戦で鈴鹿高専(関東信越・東海北陸代表)に35―12で勝利し、4年連続の4強入り。準決勝では昨年準優勝の久留米高専(九州・沖縄第1代表)を29―7で下し、今まで跳ね返されてきた決勝への分厚い壁を突き破った。
決勝では、6年ぶり15回目の優勝を目指す仙台高専に一丸となって挑み、体の大きな相手に果敢に立ち向かい、激しい攻防を展開。「勝つ気で来た」と強い決意を示した2年・山平大聖選手(17)が後半19分、チーム初トライを決め、「取られたら取り返す。みんなの思いが込められた得点」と拳を高く突き上げた。
最後まで粘り強い戦いを見せたものの7―38でノーサイド。5年・田坂拓己主将(20)は「卒業した先輩たちの思いも力になった。今季は決勝進出が目標だったが、後輩たちには優勝を目指して頑張ってほしい」と新チームに”バトン”を託した。
荒木祥一監督は「強い相手に対して『自分たちのラグビーをしよう』と臨み、完敗したが選手たちはベストゲームをしてくれた。これからも地域のみなさんに応援してもらえるチーム作りに励んでいきたい」と話した。
新たな歴史を刻む