伊原木隆太知事は16日、会見を開き、県内の新型コロナウイルス感染状況について「第4波が到来している」との見解を示した。直近1週間(8〜14日)の新規感染者が2週連続で倍増し、変異株と推定される患者が8割以上を占めており、今月下旬から予定していた県民対象の宿泊クーポンの発行は当面延期すると発表した。
政府の新型コロナ感染症分科会の指標に基づく切迫度は「ステージ2(漸増)」に据え置いたが、直近1週間の感染確認数は219人(前週111人)となり、うち178人(81・3%)が変異株と推定されている。病床占有率は2・7㌽増の22・1%でステージ3の指標(25%)に迫るなど、7項目中6項目が前週から悪化している。
伊原木知事は「変異株が主な要因となっており、すべての県民の力で感染者を減らさない限り医療崩壊しかねない」とし、まん延防止等重点措置が適用されている都府県との往来自粛、事業者に対する社員寮や食堂の感染予防徹底、重症化リスクの高い高齢者の会食やカラオケの自粛などを呼び掛けた。
新型コロナで県会見
- 2021年4月17日
- 医療・福祉