春の「みまさかスローライフ列車」が11日、JR因美線の津山駅―智頭駅間で運行され、岡山県内外から訪れた鉄道ファンや家族連れらが新緑の映える山間の沿線風景や各駅での歓迎イベントなどを満喫した。
旧国鉄時代に活躍した朱とクリーム色が特徴の気動車・キハ40、47系を再現した「ノスタルジー」車両3両編成が1往復した。このうち上り列車には130人が乗車。美作加茂駅(津山市加茂町桑原)では、雄大な自然と列車を背景に記念撮影をした後、地元の店舗や住民たちが開く出店で菓子や軽食を購入しておいしそうに味わうなどして思い思いに過ごしていた。
このほか美作河井駅(同町山下)では、線路の点検の際に使われていた「軌道自転車」の運転体験があり、さっそく、その乗り心地をためしてみようとする人たちでにぎわっていた。
祖母と弟と一緒に来たという高野小4年の神田愛さん(10)は「いろいろな駅が見たくて来た。どれもすてきな建物で気に入った。またスローライフ列車に乗ってみたい」と話していた。