6月に日本武道館で開かれた競技ダンス日本一を決める日本インターナショナルダンス選手権大会(日本ボールルームダンス連盟主催)で、津山市出身の野村直人選手(28)=東京都=が、パートナーの山崎かりん選手(28)とともにプロフェッショナル・ラテンアメリカン部門を制した。次の目標は「ラテンアメリカン部門で日本人として40年ぶりの世界トップ入り」。
山崎選手とペアを組んで6年目。150組がエントリーするなか、サンバやルンバ、チャチャチャなど約30曲を6時間内で踊り切り、パワフルかつスピーディーで、身体能力の高さを生かしたキレのある演技が他を圧倒した。「3年越しの日本武道館での開催。自分たちの持てる全てを出し切る気持ちで臨んだ」と振り返る。
野村選手は津山高校卒。高校時代はサッカー部に所属し、ゴールキーパーを務めた。大学進学後、社交ダンスを始めるとたちまち頭角を現し、2016年には全日本学生競技ダンス選手権・ルンバの部でチャンピオンに。現在は都内のダンススクールに所属するかたわら、1年の3分の1を海外で転戦する日々を送っている。
「社交ダンスは最高のスポーツであり最高の芸術、最高のコミュニケーション」と野村選手。世界最高峰のイギリスのブラックプールダンスフェスティバルで今年度総合15位、ライジングスター部門では4位に入賞しており、「日本人が世界トップで活躍できる場をつくりたい」と力を込める。
「僕を育ててくれた津山のことはいつも思っている。世界の舞台で感謝の気持ちを表現したい」
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表彰式後にオナーダンスを披露する野村・山崎ペア(撮影・稲葉なおと)
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