岡山県と友好提携を結ぶ中国江西省から来日した高校生たちがこのほど、同県津山市の美作高校を訪れ、浴衣や華道といった日本文化を体験し、言葉の壁を越えて国際交流を楽しんだ。
一行は南昌市第二中学校の生徒12人。バスで到着した訪問団を、生徒会や英語ユネスコ部の有志らが出迎え、歓迎セレモニー。記念品を交換し、学校紹介や出し物を披露し合った。
文化体験では浴衣の着付けをした後、華道に挑戦。はじめての経験に戸惑いながらもトルコギキョウやリンドウなどを使い、季節感あふれる作品に仕上げていった。
陳昕陽さん(16)は「津山は山がつながった風景がとてもきれい。浴衣もとても優雅で好きになった。みなさんとても親切で、友だちがたくさんできた」。美作高生徒会長の阿曽美桜さん(16)は「浴衣を着た笑顔を見て私たちもうれしかった。今度、中国に行って文化の違いを体験してみたい」と話していた。
県は同省と相互訪問などの交流事業を続けており、コロナ禍後の青少年の受け入れは今回が初めて。一行は3泊4日の日程で7月29日に岡山入りし、後楽園や旧閑谷学校、倉敷美観地区などを訪れた。